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小学生の時に住んでいた街を、10年ぶりに訪れた。

駅を出てすぐの歩道橋を渡るとすぐに、通っていた小学校がある。月並みな感想だが校庭や公舎が小さく見えた。

同級生の親が喫茶店を営んでいた商店街。多くの店はシャッターが閉まり、喫茶店も閉店してから何年もたっているようだ。子供のころは気にかけず素通りしていたお店は、居酒屋やスナックだったのか。今でもいくつかの店は営業しているらしく、お酒のケースが積まれていた。

公園の滑り台は新しいものになっていた。小さなころ遊んだのは鉄製のもっと急な滑り台だった。

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私にとっての故郷。にぎやかな街だった。寂れた街の姿を見てしまい申し訳ない気がしてきた。もともとこんな所だったのかもしれない。

駅のホームに着くと、小学校から昔と変わらないチャイムが聞こえてきた。